ある男の幸せ追及と子育て日記

元役者で転職15回、結婚4回、50歳を過ぎて初子育てと、何かと波乱万丈な人生を歩んでいます。子育てや所感を中心に人生の幸せを追求していきます!

実は誰も悪くないのに

 

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 先週の日曜日、人生で初めての経験をしました。

 

 それは「肉離れ」です。

 

 その日は珍しく、我が家の息子が同世代の男の子に興味を持ち、公園で一緒に遊んでおりました。

 

 普段どちらかといえば、大人に興味があり、知らない人でも大人だと全く人見知りをしません。

そんな息子が初めて同世代の子に興味を持ったわけです。

その子は息子より1年ほど先輩の3才の男の子です。

 

 その3才の男の子に必死でついていき、一緒に遊ぼうとする2才の息子。

その公園にはやわらかい素材で出来ている山があり、なかなかの結構な急坂です。

 

 その山にロープがあり、ロープを使いながら登ったり、同じ山の違う場所にはロッククライミングのようなプラスチック素材の石が固定されて、それをつたって登ることも出来ます。

 

 何度かその公園に足を運ぶうちに、いつしか息子もロープを使わず、ひとりで登ることが出来るようになりました(つい2ヶ月前くらいは登ることすら出来なかったのに、成長が早いですね)。

 

 ただ、その日は3才の男の子のペースで、いつもの息子のペースではない、あきらかにハイペースな動きで登り始めました(そのおにいちゃんに必死でついていこうとしていたんですね)。

 

 私が登り始めた一瞬だけ何かに気を取られ、気づいた時には山の中腹くらいまですでに登っており、「これは危ない!落ちるかも!!」と、私は息子を目掛けて急に走り出し、山を駆け上がりました。

 

 ただ、幸い息子は何とか登り切ったのですが、問題は私です。

 

 登っている最中に、ふくらはぎにテニスボール位の鉄球が当たったような、かなり強い衝撃を受けました。

「え?何か当たったかな???」と思いましたが、時すでに遅し。

 

 その坂を登ったあと、私は足を引きずらないと歩けなくなっていました。

「肉離れ?、こむらがえり?、こむらがえりだといいけど」と心の中で思っていましたが、いくら時間が経っても痛みは増すばかりです。

 

 その日は日曜日だったので、家にあったテーピングを患部に巻き、翌日の朝に会社の上長に連絡をし、そのまま病院へ行きました。

結果は残念ながら「肉離れ」で、全治2週間と診断されました。

 

 診察が終わってすぐに再び上長に連絡をし、その週はすべて「在宅勤務」にしていただきました。

そこまでは良かったのですが、問題はここからです。

 

 息子としては、私が家にいるイコール「ぼくと遊んでくれる」なのですが、肉離れの私は一緒に遊べるはずもなく、しょっちゅう私に寄ってきて「遊ぼう!」と言わんばかりに手を引っ張る息子に対し、ただただ微笑み返すことしか出来ません。

 

 始めの方の息子は、「あれ?おかしいなぁ」という雰囲気でしたが、それが2日目3日目ともなると、息子のフラストレーションは徐々にマックス状態になり、片言でしか話せない息子が「なにー。なぁーにー」と絶叫するようになります。

 

 言葉をまだ完全に理解出来ない息子に「ごめんね。パパは足が痛いから遊べないんだ」と何度も言いますが、息子は不満そうです。

 

 その不満からなのか、最近は早めに就寝して良い子だった息子が、22時になっても寝ない日々が続きました。

 

 そしてそれが、徐々に妻にも負担をかけていきます。

 

 普段であれば、家にいる時は掃除や洗濯も私がすべてやるのですが、足が痛くてあまり動けないため、足の動きが少ない料理と洗い物をする位しか出来ません(子育てに休みはありませんし、平日私の仕事中は朝から晩まで妻に家のことをやってもらっているわけですし、私はそれが当たり前だと思っています)。

 

 朝起きてから元気いっぱいの息子。

朝から晩まで一緒に遊べ遊べとせがまれる、私たち夫婦。

 

 私がいると息子は昼寝をしない(これも我が家の七不思議です)ので、普通に動ける妻が家事をこなしながら息子の相手を朝から晩まですることになります。

 

 妻も在宅で仕事をしている私に気を使い、近所の公園に息子を連れて出かけようとしてくれますが、息子が「パパー。パパー」と言って私を一緒に連れ出そうとします。

そして挙句の果ては「イヤー。イヤー」と言って外に出ようとしません。

 

 息子としては「何で家にいるのにぼくと遊びに行ってくれないの?」なんでしょうけどね。

 

 息子が誘ってくれるのはうれしい限りですが、在宅勤務なのでデスクワークの仕事もありますし、いかんせん足が・・・。

 

 結局、私は息子が寝付いた時間から夜中まで仕事をこなし、何とか毎日会社の提出物を作成しました。

 

 そんな生活が一週間毎日続けば夫婦共々疲労感」しか残りません。

 

 ほんの些細な出来事(今回は肉離れ)から、家族全体の生活リズムが大幅に変わってしまった一週間でした。

 

 子ども(息子)は成長しようと日々何にでも興味を持ち、どんどん吸収していきます。

 

 だからいつも元気一杯で、「いぇーい、いぇーい」と歓喜の雄叫びをあげていたかと思えば、何か思い通りにいかず急に怒ったり泣いたりします(これはイヤイヤ期も関係していると思いますが)。

 

 言葉が完全に通じれば、怒ったり泣いたりしている息子に上手く説いて上げられると思うのですが、まだ言葉が完全ではないので、怒ったり泣いたりしても私は息子を怒らず、バカな事をしてその場の空気を変えたり、ただただ「ごめん。ごめん」と言いながら抱きしめてあげます。

 

 子育ては本当に親になるための修行ですね。

私が子どもの時も親はこんな苦労してきたんだなって50才を超えて初めて知りました。

 

 そんな毎日が大変な子育ては夫婦の協力なくして成立しません。

 

 ただ、色々な事情でワンオペ育児を行っている方のご苦労は計り知れないかと思います。

だから無理をせず、多少怠けるのは全く問題ないと思いますし、心にゆとりを残しておかなければ、何をしても自身がどんどん押し潰されていくだけかと思います。

 

 だから頼れる身近な方がいるのであれば、どんどん頼っていいと思います。

 

 そして気持ちをリセットし、また子育てに奮闘する。

そうでもしないと正常な心の状態を保てないのではないかなと、子育てをしていて強く実感しました。

 

 子育ては「頑張ろう!頑張ろう!」や、「ちゃんとしよう!ちゃんとしよう!」と思う人ほど、追い込まれるような気がします。

 

 頑張るだけ頑張って、それが思った結果にならないと考える人ほど、その後精神崩壊に追い込まれるくらい、新手のテロリスト的な面もあります。

 

 子育てって、安楽(喜び)と苦労(悲しみ)が常に表裏一体になったものだと個人的には思っています。

 

 「親は無くとも子は育つ」って言葉もあります。

親自身も緩急をつけていかないと、なかなかうまくいきませんね。

 

 今回、私のちょっとした不注意(まぁ老化が一番かと)から、我が家の雰囲気が暗くなり、その空気が子どもをグズらせてしまい、それが原因で息子がいつまでたっても寝ないという結果になり、家族が各々疲れてしまうという流れになってしまいました。

 

 家族みんな本当は誰も悪くないのに

 

 何だかんだ色々あっても、子どもの最高の笑顔と日々成長していく感動が勝るから、本当に大変でもどうにか成り立っているんでしょうね。

 

 皆様もくれぐれもご自愛下さい!

 

 「体が資本」を身を持って体験した52才でした。

 

 最後までご覧いただきありがとうございました!