愛情を注ぎ続ける難しさ
※コスモス畑でテンションが上がる息子。
今年も残すところあと2ヶ月弱。
朝晩はだいぶ冷えてきて冬がそこまで近づいている気配を感じますね。
先週の休みは妻と息子と、今年5回目の庭の草取りをやりました。
広い庭で気の流れがいいのか、木々や草も元気いっぱいで、カマキリ、てんとう虫、黄金虫、蜂、蝶、ミミズなど見ない虫はいないほど賑やかな庭です(あくまで賃貸の戸建てですが)。
ただ草取りはかなり体力を使いますし、今年最後と願いたいですね。
さて我が家の息子ですが、最近はありとあらゆることに興味を持って日々を過ごしているので、平日妻は息子の遊びにかなり振り回されております。
朝6時に起床したかと思えば、すぐさま鉄道模型と線路を出して組み立て。
ひとしきり遊んだかと思えば、その後はアイスクリーム屋さんごっこ。
次に自動販売機のおもちゃで飲み物を買い、それを各ぬいぐるみに飲ませてあげる遊び。
それからおもちゃの包丁とまな板で料理ごっこ(もちろん食べる役は妻がやらされます)。
次に庭へ移動して砂遊びや水遊び。
そして虫探し。
このようにどんどん遊びを変化させていきます。
もちろん遊び終わったら片付ける習慣なんてまだありませんから、気づけば家の部屋はあちらこちらで大変な状態になっています。
妻が掃除機をかけようと息子に「お片付けしようか?」と言えば息子は「イヤ!イヤ!」と言い、もうすでに遊んでいなかったおもちゃを手に取り遊び始めます。
妻が別のおもちゃを片付けようとすれば「イーッヤッ!!まだあそぶー」と言って、片づけの邪魔をします。
私も週に1度だけ在宅勤務があるので、平日に別の部屋で仕事をしているのですが、たまに息子が妻に対して抗う声が聞こえてきます。
「あれ?何か様子がおかしいな?」と感じた時は妻と息子がいる部屋に行くのですが、そこで最初に目にするのはまるで夫婦喧嘩をしたような二人の光景です。
お互いが背中合わせの状態で座っており、妻も息子もムスッとしています(笑)
「どうしたの?」と息子に声をかけると、即座に息子は私に近寄ってきて抱っこをせがみます。
そして思いっきり密着してきて私に甘えて離れません。
妻に「何かあったの?」と言うと、妻は「ちょっと喧嘩になっただけ。だって私が片付けたいのに全部拒否するんだもん」と言います。
そして私は息子を抱っこしながら「〇〇(息子の名前)ママは掃除したいんだって、お片付けしようか?」と言うと、小さく頷いてくれるのですが妻としては納得出来ません。
私が息子と会話をする時は息子に全力で向き合いますが、私と違い毎日朝から晩まで息子と向き合う妻に、私と同じように全力でというのはあまりに酷です。
そんなことをしていたら妻の精神状態は確実に崩れていくと思います。
息子も息子で、妻に対して執拗に「かまって攻撃」を続けます。
それにはその原因があり、妻が「から返事」しているのに息子は気づいているからです。
妻と息子が会話(まだまだ成立はしていませんが)している時に良く見かける光景ですが、息子が「ママー、〇〇だよ!」と言えば、妻は本やスマホを見ながら「あー、そうねー」と言っています。
真剣な雰囲気の無い返事の妻に対して息子は、本やスマホを妻から取り上げます。
息子としては聞いて欲しくて話しているのに、妻が真剣に聞いてくれないことが腹立たしいんでしょうね。
常に子どもときちんと向き合う。
そりゃ理想ですが、なかなか思うようにいかないのが子育てです。
なので最近の息子は妻が適当に返事をすると、「またそれか!」と言わんばかりに妻をポカポカと両拳で叩きます。
私がその場に居合わせた時は息子を抱っこして「ママ、いたいいたいってよ」と言い、ぎゅっと息子を抱きしめます。
すると息子は少し涙を浮かべながら私にギュッーと力を入れてきます。
たたただ「かまってほしい」が原因なんですけどね。
ただ妻もやることもありますし、そりゃ息抜きもしたいですし、そこはなかなか難しいところです。
幼い頃に愛情をきちんと受けていないと成長してから何かと心に問題が出るといいます。
でも年がら年中愛情を注ぎ続けるって、簡単なようで非常に難しいことですよね。
親も人間です。
毎日毎日「心も身体も万全」なんてことはありません。
あまり体調が優れない日に、テンションが高い子どもの相手は本当に大変です。
私は厳しい父の顔色ばかりをいつも伺って生活していた子だったので、息子が幼い間は絶対に怒鳴らないと決めました。
自分で決心しましたからたまにイラッとくることがあっても、必ず一呼吸置いて息子に向き合いますし、話しかけられたら何かやっていても「ながら返事」はせず、手を止めて息子の目をきちんと見て「何?どうしたの?」と言います。
すると息子はうれしそうにつたない言葉で一所懸命に私に話します。
ただそれは平日の夜数時間と、休日のみだからなせる業であって、妻のようにずっと息子と過ごす状況であれば、私も妻のようにたまに怒鳴ってしまうかもしれません。
最近は以前よりも語彙が増えてきて、私たちにどんどん話しかけてくる息子。
まだまだ意味が?っていうところも多いですが、息子なりに一所懸命にコミュニケーションを取ろうって姿勢は非常に喜ばしいことです。
何か新しい物を見れば「ねー、これ何?これ何?」と物の名称を必ず聞いてきます。
その都度「これは〇〇だよ」と話せば、「へー〇〇ね」と言っています。
まだまだうろ覚えなところはありますが、目にした物の名称が知りたいって気持ちが私はうれしいです。
かわいい息子ですから、息子に対しての愛情はもちろんあります。
ただ大人になればやらなければいけない事があり、そのやらなきゃいけない事に追われる時もしばしばあります。
息子が話したいタイミング、息子が遊びたいタイミング、忙しい時にそのタイミングが来るといつも頭をよぎる言葉があります。
「パパが何もしないで生きていけるなら、いつも全力で向き合うのにね」です。
まぁ資産家でも大富豪でもない私。
同年代ではかなり低年収の私ですが、気持ちだけでも資産家や大富豪気分のちょっとやそっとじゃ簡単に動じない心で、今後も子育てしていきたいと思った私でした。
最後に余談ですが、よく書店で見かける「50代からの〜」みたいな本がありますが、大抵は「子育てもひと段落し〜」のような始まりが多く、50歳で息子が生まれた私には全く参考になりません(笑)
来年から幼稚園、そのあと小学校と、まだまだ道のりは長いですが、このタイミングで私のところに来てくれた息子。
何かしら意味があると思い、頑張っていきたいなと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!