ある男の幸せ追及と子育て日記

元役者で転職15回、結婚4回、50歳を過ぎて初子育てと、何かと波乱万丈な人生を歩んでいます。子育てや所感を中心に人生の幸せを追求していきます!

きれいな町っていいな

 先々日の夜のことです。

 

 我が家のインターホンが鳴り、玄関の扉を開けるとひとりのご年配の男性が立っていました。

 

 非常に申し訳なさそうな雰囲気で構えていたので「どのようなご用件でしょうか?」と訊ねると「あのー。私、この地区の区長をやっている〇〇と言うのですが」と答えられ、そのあと「いやー。大変言いにくいことなんですけど、、」と続きます。

 

 そして少し間が空き「できれば町内会に入ってもらうと助かるんですけど、ただもちろんただではないので、、」と。

 

 何でそんなことを言いにくそうに話されるのか不思議だったのですが、そのあとの話でその理由が分かります。

 

 要は、最近引っ越してこられる方は区長さんの理由も聞かず、一方的に入る必要ないと取り付く島もないそうで、区長さんとしては怒鳴られてばかりでとても話しづらいそうです(自分よりもかなり年上の方を、話も聞かずにいきなり怒鳴りつけるのもどうかと思いますが)。

 

 よく町内会費を使い、町内会長をはじめみんなで飲み代に使っているなんてことを耳にするので、あくまで憶測で頑なに拒否する方もいるとは思うのですが、私が引っ越した町内はゴミ置き場はいつもきれいに清掃されていますし、他のゴミ置き場でも朝からご老人が水とブラシを使い、丁寧に掃除をされていらっしゃいます。

 

 だから町内にはゴミがひとつも落ちておらず、いつも快適な環境を保っています

 

 話を聞けば、やはり区長さんはじめ、町内会の人でゴミ置き場の清掃や、ゴミを鳥獣被害から守るための扉付きの倉庫の購入、また生ゴミの汚れを取るために水道代等、何かと管理するのに費用がかかるそうで、そこで町内会費が役立つとお話しされておりました。

 

 私も妻もどちらかというときれい好きで、家の掃除は毎日していますし、家以外の町内がいつもきれいな状態というのは清々しいものです。

 

 なので、「そこはもちろん協力させてもらいます!」とお話しました。

 

 すると「ありがとうございます!」と深々と頭を下げておっしゃるので、私も「いえいえ。地域のみなさんで協力し合うのは当然ですし、私も気持ちよくゴミ置き場を使わせてもらいたいので、こちらこそ宜しくお願いします」とお伝えしました。

 

 よく「きれいな町づくり」というポスターは見かけますが、そのポスターがあるからといって実態は違ったりすることも多いですよね。

 

 現に前の住まいはそのマンションの住民専用だったにも関わらず、シャッター付きのゴミ置き場はいつも心無い方の使い方で、生ごみやらおむつやらむき出しになり散乱しており、シャッターが閉まらないなんて状態になっていることもよくありました。

 

 私がその現場を見た時には、一度家に戻りビニール手袋をしてゴミ置き場に戻り、その散乱したゴミを袋に入れ直したりしておりましたが、少しのゴミでも散らばっていれば、片付ける側からすればかなり面倒な作業です。

 

 入居する際に管理会社から「ここのお家賃的には住民もきちんとした方が多いので安心ですよ」と言われましたが、正直現状は違いました。

 

 もちろん大半の方はきちんとされており、いつも同じ方が同じことをやるのだと思いますが、公共の場をきれいに保つというのは、本当にひとりひとりの心がけ次第だと思います。

 

 現にポスティングされたチラシはポストの前にそのまま捨ててあり、私がいつも会社から帰ってきてポストを開けるのですが、その時にチラシやマグネットが落ちていたらそれを家まで持ち帰り、家のゴミとして出していたほどです。

 

 今の町に引っ越して何も違和感を感じなかったのは、ゴミ置き場ひとつとってもいつもきれいな状態になっていて、町内の道路にもゴミが落ちていなかったからということに、その話を聞いて改めて納得しました。

 

 だから区長さんの話を聞いていても、本当に嘘はひと言も言っていないなと思いましたし、きれいな町づくりは住民のみなさんが気持ちよく過ごせる訳ですし、そこはもちろん協力すべきだと私は感じました。

 

 今はコロナ禍で町内のイベントを行えていないそうですが、盆踊りや餅つき大会もあるみたいなので、その時は息子の社会見学の一環としてぜひ参加したいと考えております。

 

 そして次の日、今度はご年配の女性が我が家に来たそうです。

 

 私は仕事に行っていて不在だったため、妻が対応してくれたのですが、内容としては町内会に入会してくれたお礼だったそうです。

 

 早速、区長さんから「〇〇さんが町内会に入ってくれた」と聞いたようで、わざわざ我が家にご挨拶に来てくれたそうです。

その女性も改めて妻にお礼を言って帰られたそうです(みなさんきちんとされた方ばかりでありがたいです)。

 

 区長さん曰く「最近は自分の地域で捨てたくない人が、この区のゴミ置き場を使うし、そういう方に限ってきちんと分別していない」と嘆いていました。

 

 結局自分の地域に捨てないのは後ろめたい気持ちがあるからですよね、、、。

 

 社会は人と人で回っていますし、マナーや道徳観はその人の生まれ育った環境に左右されるんでしょうね。

 

 息子もまだ小さいので理解は出来ませんが、そういった大人にだけはなって欲しくないので、親である私が率先して見本を見せていこうと思います。

 

 

 本日も長い文章にお付き合いいただきありがとうございました!