未来を担うのは誰?
GWが明けたと思えば、いきなり緊急事態宣言。
私が住む福岡は、今月12日から月末までが正式決定だそうです、、。
先日、職場の同僚と話している中で、こんなやり取りがありました。
「幼稚園の子どもの行事が相次いで中止になるんですよね。遠足も予定されていたんですが、それもまた中止になりました」と。
幼稚園児と言えば我が家の息子と違い、物心がついているわけですし、親としてはこうも色々な事が中止となれば、何と説明して上げたらいいのか悩むでしょうね、、、。
まぁ物心がついているわけですから、「コロナ」という言葉は理解出来るかと思いますが、何でもかんでもコロナで済ますと、後々トラウマとならなきゃいいですが。
実際、昨年春は私の弟の娘(姪っ子)が小学校に入学だったのですが、正式な入学式は行われず看板前でみんな交互に写真を撮っただけだったそうです。
年を取っても幼い頃の記憶って意外と覚えておりますし、「三つ子の魂百まで」とも言われますが、3才を迎えるまでにその子の性格が形成されると聞きます。
そんな大事な時期を迎える子どもたちの、いい思い出になるイベントが次々と奪われていくなんて、非常に悲しい限りですね。
息子は令和元年生まれですが、翌年の令和2年生まれの子たちは出産する母親以外の家族は誰ひとり面会も出来なかったと聞きました。
ご縁あってこの世に誕生し、本来ならパパや、じいじとばあばも生まれてすぐの姿を心待ちにしていたでしょうに、生まれてからしばらくの間、子どもや孫を見ることすら出来ないなんて、、、。
こんな世の中が恨めしくて仕方ないでしょうね。
ニュースでは「子どもが外に出たがるから」ということを理由に、わざわざ人が混雑しているテーマパークやショッピングモール等に出かけている親御さんもいますが、そこは大人として適切な判断を持ち、一度踏みとどまってきちんと考えて行動してもらいたいというのが私の本音です。
私も以前はショッピングモールによく出かけていました(子どもの遊び場や、おむつを替えるのに便利ですし)が、コロナ禍になってからは一度も行っておりません。
あくまで憶測ですが、親の方が楽しみたい(むしろ逃げ場を作りたい)という気持ちがあるのではないですか?
実際、近所のスーパーに息子と食材などを買いに出かけますが、子どもは「あれ見たい!これ見たい!」って言っているにも関わらず、親は「だめっ!いいかげんにして!」と言っている場面を良く目にします。
確かに子育ては大変ですし、広くてお店がいっぱいあれば子どもが他のことに気を取られるでしょうし、そういうところに出かけた方が楽だという考えが出ても不思議ではないです。
ただ単に家族みんなで出かけているという体で、実は子どもを優先するというよりも、親のストレス発散として行っている気がしてなりません。
先日、一度初心に帰りませんかというお話をさせていただきましたが、親の行動を見て子は育ちます。
親がそうしていたら、子どももそうしてもいいんだと認識してしまいます。
公園などでも駐車場にゴミを捨てて帰る家族がいますが、子どもはその親の行動を必ず見ています。
それを見た子どもは「ゴミは外ならどこに捨ててもいいんだ」と間違いなく認識します。
これもまた以前お話した「子は親を映す鏡」ってやつですね。
少し話が逸れてしまいましたが、こういう行動の積み重ねが再び負の連鎖を生んでしまい、今しかないというタイミングの子どもたちや学生さんの思い出をどんどん奪っていっているような気がしてなりません。
同僚の子も、同僚の話では遠足を楽しみに待っていたそうです。
その楽しみだった遠足に行けないと分かった時、その子はどんな思いなのでしょうか。
考えるだけでも不憫でなりません。
先にお話した通り、子どもの頃の体験や記憶は大人になるまで引きずります。
それはどんなに大人になって大成功を収めた人でも、子どもの頃の嫌な思い出は忘れられないとよく耳にします。
私は共働きだった父と母の影響もあり、7才になるまで兄弟も出来なかったので、暗く孤独だった記憶しか残っておらず、それが原因で根暗となり、さらには世の中を斜に構えて見るような子になりました。
その斜に構えた姿勢が、中学校1年生の時の十二指腸潰瘍につながっています。
親が一緒に楽しんであげれば、小さな公園でも十分に子どもは楽しみますし、満足すると思います。
親が義務のようなつもりで子どもを連れ出せば、絶対子どもはそのことに気づきますし、双方何のメリットもない外出となると思います。
ただここでひとつ言えるのは、これからの未来を担っているのは私たちではなく、今の子どもたちです。
もちろん、全てを子ども優先にしろとまでは言いませんが、このまま大人の都合で負の連鎖を続けていけば、将来大人になった時の今の子どもたちの行く末が心配になります。
なぜかみんな、子どもから学生を経て大人になっているのに、大人となった途端に子どもや学生に対して厳しくなっている気がします。
自己都合ですね。
「若者が悪い、若者が悪い」と街に繰り出して路上で飲んでいることに対して厳しい意見も多いですが、ではあなたたちが若い時や学生時代は模範生として過ごしていましたか?と訊いてみたいです。
若さってそんなもんですよ。
意味もなく抗うんです。
人はダメで自分は良いなんてエゴ以外の何ものでもありません。
その無茶を経てみんな大人になっていくのですから。
確かに先行き見えない状況で、大半の大人たちも心配でイラついているかと思いますが、ここは大人が模範となり示していかない限り収束には近づきませんし、終息は夢のまた夢です。
未来を担う子供や若者たちの貴重な思い出のためにも、ここは大人が踏ん張る時だと私は思います。
政治家の悪口は誰だって言えます。
彼らは悪口を食い物にするのが商売だと私は思います。
選挙が近づかない限り、恐いものは何もない強心臓の持ち主の集団です。
だから言えば言うだけ彼らも抗うんです。
本日も長い文章にお付き合いいただきありがとうございました!