転職ー結婚ー転職 ~激しい変化が再び到来!?~
さて、前回は今の妻と付き合い始めたきっかけについてお話させていただきました。
今回はそれからのお話です。
妻と付き合いだしてから約1年経ち、入社して1年数か月経った頃に、妻と同棲を始めます。
妻は大学時代以外はずっと実家暮らしで、他人と同じ屋根の下に住むというのは初めての経験でした。
同棲前に妻の親御さんに改めてご挨拶に行き、それから2人での同棲生活が始まりました。
妻も私と同じ職場でしたし、隠し続けるのも何かと辛いとのことで、私はそのままホテルで働き、妻は別のところでアルバイトを始めます。
そんな中、勤務していたホテルで新しいプロジェクトが動き出します。
それは福岡市が新たに埋め立て地を造り、そこに新しい街をつくるという壮大な計画でした。
その新たな街にホテルが欲しいという意見が市議会で議題にあがり、その街の新しいホテル候補として社長が名乗りを上げたのです。
ただ、小さい会社。
なかなか先は見えてきません。
地元では絶対的王者の大手の企業や、その他に全国チェーンも名乗り上げており、私はとても実現するのは不可能だと感じていました。
元々会社を興した現会長(社長のお父様)も当時82才の老体に鞭を打ち、今までの福岡での人脈をフルに活かし、多方面から話を進めていきます。
しかし相手は強者揃い、なかなか思うようにはなりません。
私も就労時間後に駆り出され、市議会議員の先生方に対する陳情、もしくは後援会の手伝い等に行かされます。
職場で政治や宗教を強制するのが嫌いな私は、「自身の居場所はここではないかも?」という、いつもの直感的な気持ちが強まっていきます。
スタッフの給料は正直言って競合他社よりもかなり低く、私も支配人としての給料は他社よりも3割以上安い給料しかもらっていません。
もちろん給与面がすべてではありませんし、小さな会社でみんながまとまった良い雰囲気は給与面に代えがたいところがあります。
そんな状況なのに地道に経営を行おうとせずに、天変地異が起こったとしても勝機のない夢物語に対して湯水の如くお金を使っている状況に疑問を抱き始めます。
「そんな事にお金を垂れ流すなら、もっとスタッフに還元してさらに盤石な体制にすればいいのに」と私は感じました。
もちろん私は会社経営の経験はありませんし、会社経営していたら更なる高みを目指すのは至極当たり前なのだと思います。
ただ、チェーン店の支配人を経験した私は、プレゼン用の建築士さんが作成の資料を見て愕然とします。
あまりにチープな雰囲気の建築パースと、どこかのホテルから引用したようなホテル名のロゴが記されているではありませんか。
そこで社長に聞きます、「これいくら位かかったんですか?」
社長「300万円位かな?」
私の心の中「えーー。完全にボッタくられているでしょ。」
さらにこれから追加費用100万単位でを払って、別な物も作成してもらうというではありませんか!
当時、マネージャーだった男性スタッフに私は愚痴を言い出します。
私「何か現実味の無い話に社長が無駄金使って腹が立つよ!」
MGR「でも仕方ないですよ。社長の会社ですから。」
私「・・・。」
確かに彼の言う通りなんです。
でも私のモヤモヤは消えぬまま、さらに月日は流れていきます。
結局、あれから1年経っても何も状況は変わりません。
その1年の途中に、市議会議員の先生から「いけるかも。いけるかも。」と連絡があったようですが、後援会の手伝いばかりさせられて、1ミリたりとも前には進んでいません(完全になめられていたんだと思います)。
そういった中、私と妻とで今後の話が出ます。
それは結婚についてです!
私も妻も同棲して1年。
お互いの良い点も悪い点も分かり、その間喧嘩も何回か経験しました。
それでも都度仲直りをし、話もし、お互い一緒にこれからやっていきたいという結論に至りました。
そしてこの年内には籍を入れようという話になったのです!
そんな明るい話の中、私にひとつの不安がよぎります。
「今の会社大丈夫だろうか?、今はいいけど、この給料で今後養っていけるだろうか?」です。
昇給は全く無い会社(今考えるとそれはそれで問題ですね)だったので、この先結婚したとしても一切給料が上がらないし、さらに子供でも出来て家族が増えたらどうなるんだろうという不安材料ばかりが出てきます。
そこでまたまた思うのです。
「転職するか、、、。」
入社して約2年後の出来事でした。
それではまた次回お話させていただきます。
本日も長い文章にお付き合いいただきありがとうございました!