ある男の幸せ追及と子育て日記

元役者で転職15回、結婚4回、50歳を過ぎて初子育てと、何かと波乱万丈な人生を歩んでいます。子育てや所感を中心に人生の幸せを追求していきます!

仕事はまず職場環境ありき!

 さて前回の続きです。

相変わらずひとつも楽しくない職場です。

私の話し相手はパートさんの中のひとりと、大学生の女の子のみでした。

あとはすべて店長のご機嫌取りのパートさんのみで、私はいつもパートさんの顔色を伺いながら自身のその日のポジションを考えなければならない日々でした。

 

 話は変わりそこの職場ですが、月に1回すべての食事メニューが500円のワンコインというイベントを行っておりました。

そのイベント時は普段パチンコをやらない一般の方達も交じるため、店は午前中から夜の閉店までお客様がひっきりなしの状態になります。

 

 それに伴い中のスタッフも、ひとときも油断出来ない状態が続き、仕込みを行いつつ調理を繰り返さないといけなく、食器類もすぐに足りなくなるため店は戦場と化します。

そんな戦場状態だとチームワークが重要となるのですが、私は完全に他のスタッフに振り回され、調理中なのに別の仕込みをやれだの、仕込みをやればこの調理工程の手伝いをするのが当たり前だろ、ホールに回れば今は洗い物だろ等をパートのおば様方に言われ続け、精神面が正直どんどんおかしくなってきておりました。

 

 冷静になった今振り返れば、忙しい中店長がパートさんにこそこそと指示を出していましたし、私をいじめて楽しんでいたのだと思います。

 

 別な日ですが私が溜まった洗い物を洗い、棚に食器類を戻していた時に店長が通ったのですが、棚に店長の足が当たり扉が私に思いっきり当たってきました(上が作業場で腰の下あたりに棚があるタイプです)。

私が「すいません」と言うと、店長はただ睨みつけるだけ睨みつけて通っていきます。

 

 最初は偶然だと思ったのですが、後にエスカレートしてきてわざと蹴って私に当てては「ちっ」と舌打ちをして睨みつけて通っていきます。

私はそれが繰り返されるので「あぁすべてわざとか」と唖然となりました。

 

 さらに別なある日、私が店長の横で揚げ物を揚げていた時です。

揚がったばかりのとんかつを私の手の甲にわざと乗せたのです。

「熱い!」と思い店長を見ると、「揚がってるだろ早く切れきれ」と言うのです。

そして「ほらほら」ととんかつを私の手を目掛けてトングでどんどん乗せてきました。

その時のサディスティックな目は今でも忘れることはないです。

「陰湿なことをするなぁ」と心で思いましたが、忙しかったこともありその時は我慢しました。

 

 またまた別な日、今度は揚げ物攻撃にプラスして何と包丁を私に投げてきたのです。

幸い私の手にはギリギリ当たりませんでしたが、さすがにこれには頭にきて黙って厨房から洗い場に移りました。

洗い場には大学生の子がいて、唯一話せる相手だった事もあり、店長の悪事を話しながら仕事をしていました。

すると彼女は「店長はそんなつもりでは無いと思いますよ」とまさかの返事が返ってきたのです。

さらに「根はとても優しい方なんですよ」と言うではありませんか。

 

 私はまたまた心の中で「本当に誰も味方はいないのか」と絶望的な気持ちになりました。

入社して5ヶ月経った日のことでした。

入社時より体重も10キロ以上痩せてしまっており、肉体的にも精神的にも限界に近づいていました。

 

 店長に直談判しようと考えましたが、今の私の精神状態では間違いなく冷静に話せるわけは無かったですし、下手すれば手を出してしまうかもしれません。

大人として最後に少しだけ残ったモラルが私をどうにか止めていたのです。

 

 次の休みの日私は本社に電話し、別な店舗に異動させてもらえないか相談をしました。

本社の答えはもちろんNOでした。

ただ、店長と他スタッフとの折り合いが合わない経緯については事細かに聞いてくれ、後日役員のひとりが私を訪ねて来ました。

 

 役員に私は店舗と別な場所で事情を説明し、異動のお願いをしたのですが、役員は何とか今の店舗で頑張ってくれないかと話すのみでした。

それから役員は店長にも事情を聴き、店長はあっさりと私にした行為を認めたため、店長はしばらく出勤停止となり、今後は本社が店長の所存を決めることになりました。

 

 「これでどうにかやっていけるかな」と思ったのも束の間。

店長がいない職場に出勤した私にさらなる試練が待っていたのです。

 

 また次回お話出来ればと思います。

 

 本日も長い文章にお付き合いいただきありがとうございました!