まさかの3度目の結婚!?③
前回の続きです。
私が2度目の離婚をして9ヶ月。
まさかその離婚した年の暮れに新しい彼女が出来るとは全く思っていませんでした。
当時遠距離恋愛だったこともあり、頻繁に連絡を取り合っていたため、電話代が当時は結構かさみました(今は色々無料通話が出来る時代ですけど、15年前はまだまだでした)。
秋の行楽シーズンが終わり、冬に入ってからは添乗員の仕事もかなり減り、ひとりで暮らすには私も実家にいたこともあり、特に金銭的には問題は無かったのですが、彼女に会うために福岡まで行く機会も増え、その都度交通費やホテル代、食事代等もかかり、生活費はいつもカツカツでした。
「これはどうにかしないといけないな」。
そう思いましたが、福岡へ出て就職するにも、引越しや部屋探し、また移動費等かなりのお金が必要ですし、地元で就職しても彼女との遠距離恋愛は変わりません。
正直その頃は趣味で仕事をしていた生活でしたし、手取りも10万円前後だったため貯金という貯金もありませんでした。
とても情けない37才ですね。
ただそんな事を考えていた時に、私が今年の5月で契約を終えた某ホテルチェーンのSVから電話がありました。
「〇〇さん、辞めてからどんな感じですか?」
「元気にしてますか」と。
そのSVさんは年も近かったこともあり、業務委託時代には結構仲良くさせてもらいました。
私は「はい、元気にしてますし、最近彼女も出来て遠距離ですが仲良くやっています」という内容を話していましたが、SVの方はそれを聞き冗談で「ではまたホテル運営出来ますね」と笑っていましたが、私の中では渡りに船の思いでした。
「そうか、これなら一緒に働けるし、一緒に暮らせるな」と思い、「前回は最後がグダグダな感じになったけど、今度の彼女なら一緒に力を合わせていけそうだ」と勝手に思いを増幅させていました。
そこで私は「さっきの話ですが、〇〇さんは冗談で言われたと思うのですが、もしその彼女がやりたいというのであればまたチャレンジ出来ますか?」と言いました。
SVの方も少しびっくりはしましたが「〇〇さんは真面目にやっていましたし、また挑戦したいって言うのであれば上司に話だけは通しますよ」と答えてくれました。
心では「やったー、これで一緒にいれるし生活もどうにかなる」と。
私はどんどん想像を膨らましていました。
後日彼女にその話をしましたが、彼女は「私は添乗員が好きで、今度国内旅行の取扱業務主任者の試験も受けたいからあまり乗り気ではないかな」と答えました。
私はそれを聞きこの世の終わりくらい落ち込んだのを覚えています。
私の非常に良くない点だと思うのですが、勝手に想像して向こうも喜んでくれるかなと勝手に思い、そうでない答えが返ってきた時にすごく落ち込むのです。
今より15才若い時の話ですが、今思えば本当にわがままな男なんだなと改めて気づかされますし、情けなくなります。
私のあまりの落ち込みかたに彼女は「じゃまず試験だけ受けさせてくれる?、それで自分は経験者だからあまり気にもならないだろうけど、私には初めての仕事だし色々聞きたい事もあるから、その仕事がどんな感じか教えてくれる?」と。
それを聞いて一度面接に行くか行かないかを決めたいと。
私は一緒にいたい思いもあり、とても熱心に説明しました。
私の熱意に負けた彼女は面接だけは受けてもいいと話してくれました。
それから私はSVに再度連絡し、「またお願いしたいので、どうすればいいですか?」と言いました。
すると「うーん、前代未聞のケースですからね、一度部長に聞いてみます」と言われ、私は折り返しの連絡を待ちました。
すると3時間後位に折り返しの連絡があり、「ではその新しい彼女と一緒に大阪へ面接に来て下さい」という内容でした。
私の内心は「やった、これで少し道が見えてきた」と思いました。
彼女にも連絡し、会社に言われた面接の候補日を伝え、彼女からOKが出た日に大阪へ面接に行くのでした。
この時の私は2度目と内容は違えど、また離婚という過ちを繰り返す結果になるとは知る由も無かったのでした。
長くなりましたのでまた次回お話させていただければと思います。
本日も長い文章にお付き合いいただきありがとうございました!