まさかの3度目の結婚!?②
さて前回の続きです。
部屋に彼女が入ってきた時の印象ですが、入ってきて早々仕事についての話を熱心にする姿勢に、とても添乗員に対して真面目に取り組む方なんだなという印象でした。
コースの事で注意する点や入れ込み時間(観光の立ち寄り先です)の連絡のタイミング、また観光先の特徴等を私に聞いてきて、とても初めてとは思えないほど事前に調べてきたんだなということが伝わりました。
余談ですが、そこの旅館は歌手のMISIAのおばあさまが経営しているところで、歴史ある古い館内のあちらこちらにMISIAの写真が飾ってありました(そりゃ自慢の孫ですもんね)。
そこの旅館のアメニティも独特で、以前家族が使用していたと思われるタオルを洗濯して使用しており、私のタオルはなぜかセーラームーンのタオルでした(笑)。
彼女は旅館に到着してすぐに私の部屋に立ち寄ったこともあり、そのタオルを見て「セーラームーンが好きなんですか?」と言われ、私は慌てて否定したことは今でも鮮明に覚えています。
それからしばらくの間、私は質問に答えながら色々と彼女に説明をしました。
「では翌日から宜しくお願いします」と彼女は自分の部屋に戻っていきました。
翌朝同じコースをバス2台で回り、途中途中の休憩や昼食の際に彼女と会話をして、徐々に打ち解けていきました。
その日の夕方バスで出発地点に戻っていると、西に向かってバスが進んでいたこともありとても大きな太陽が沈んでいく光景が私の目に入ってきました。
なぜこの事を鮮明に覚えているかというと、ツアー解散後に彼女と初日お疲れ様ということで喫茶店に入りそこで会話をしたのですが、その時彼女から「今日の夕日見ました?大きくてきれいでしたね」と言われたのですが、その時私の彼女への答えは「夕日って何か寂しく感じるよね」と言ったらしいです(ここについては結婚後に改めて指摘されたため、すごく覚えています)。
彼女の中であのきれいな夕日を見て、「寂しい」って思う人なんているんだととてもびっくりしたと同時に気になる存在になったそうです。
その時私は離婚してから半年ほど経ったばかりで、沈む夕日を見ながら何か心の中では寂しさを感じていたのかもしれません。
翌日もコースを2台で回り、次の日から私は別の出発地だったため、2日間で彼女とはお別れとなりました。
仕事終わりに一緒に食事をし、彼女から「今後も色々聞きたいんで連絡先を交換しませんか?」と言われました。
私も連絡先は交換したいなと思っていたこともあり喜んで交換しました。
それからお互いが別のコースを回りながら1ヶ月ほど経ちました。
連絡先を交換後、たまに連絡は取り合っていましたが、そんなに頻繁に取り合ってはいませんでした。
ただ、ある日広島出発の添乗に行った際、広島発で発地が違うコースを回る彼女と立ち寄り先にて偶然同じ時間だったため、再会することが出来ました。
久しぶりに会った彼女はすっかり添乗員らしくなっており、私はその姿に良かったなという思いが湧いてきました。
その再会を機に、結構頻繁に連絡を取り合うことになり、私は彼女に惹かれていったと思います。
それからさらに2ヶ月ほど経ったある日、一旦ツアーも落ち着いたこともあり、彼女を思い切ってデートに誘いました。
私は地元の南九州が拠点でしたが、彼女は福岡出身で福岡在住だったため、私は彼女に会いに福岡まで車を飛ばしました。
中洲で待ち合わせをし、二人で居酒屋にまず行きました(私はちなみに下戸です)。
事前に酒は飲めないことは伝えてあったため、私だけ飲むのは申し訳ないと思っていたそうですが、私の母もかなりの酒豪なので私には全く抵抗はありませんでしたし、好きなら好きで飲めるだけ飲んで楽しんでもらえればと思っていました。
さらにもう1軒の別なバーに行き、会話を弾ませました。
話をしているうちに深夜になったので、名残惜しい気持ちもありましたがお開きとしました。
私はホテルを予約しており、その時まだ福岡の地理に詳しくなかった私はバーからホテルの近くまで彼女に送ってもらいました。
何となくですが、その時二人は同じ気持ちだった雰囲気を感じていました。
そこで私は思い切って「付き合って欲しい」と言いました。
彼女は彼女で「こんな酒好きな女で良ければお願いします」と応えてくれました。
それはあと10日ほどでクリスマスという日でした。
長くなりましたので、また次回お話出来ればと思います。
本日も長い文章にお付き合いいただきありがとうございました!